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最近何かと耳にするリノベーションという言葉。
自分の家で過ごす時間が増えてきた現代人には、理想の住まいを手に入れるという点で、
自分好みにつくり上げることが出来るリノベーションという形は利に適っています。
ですがまずはお金、先立つものが心配ですよね。
こちらのページではリノベーションの費用、地域ごとの相場や、ローン、気にしておいたほうがいいことなどを判りやすくまとめてご説明します。
参考にしてみてください。理想の住まいの実現へ、少しでもお手伝い出来れば幸いです。
リノベーションといっても、どういう形がいいかによって購入の仕方は変わります。
というのも、リノベーションには大きく分けて3つの種類があるからです。
それにより、かかる費用も変わって来ます。
自分の住んでいる家や、持っている家にリノベーション工事だけするという方法。
こちらは、物件が既にあるので、かかる費用もリノベーション費用のみとなります。
既存の物件があるのであれば、リノベーション工事の会社を探すことに全力を尽くせます。
ご両親の同居を考えていたり、眠った物件がある方におすすめです。
すでにリノベーションを行った後の物件を購入する方法。
これは出来上がった物件のみの費用がかかります。
最近はおしゃれなリノベーション済みの物件も多く出ています。
色々見て廻って、自分好みの物件に出会えたら後は購入のみです。
一番時間のかからない方法がこちらでしょう。
デメリットとしては自分の好みに設計ができないため気に入る物件を探すのに苦労するという点です。
自分で探した中古物件を購入し、その物件にリノベーションを行う方法。
こちらは中古物件の購入費用とそのリノベーションにかかる費用両方がかかります。
物件探しから行うので、時間も労力も一番必要な方法ですが、一から始められるので理想に近い住まいは造りやすいのがこちらです。
場所も内装も自分の好きにしたい!という方にはおすすめです。
リノベーション費用は、相場でおよそ800万~1500万円程度とされています。
では、その費用について具体的に説明しましょう。
リノベーション費用は、大きく分けて以下の4つが必要です。
まさに家の施工を行う際に実際にかかる工事の費用です。
工事の内容や方法、建物の大きさによって大きく違います。
間取りや変更点、こだわりたい部分などデザイナーや設計士と話し合って決めるための費用です。
設計士やデザイナーの技量やキャリアなどによっても違いますが、だいたい工事費の10~20%程度が相場です。
各種書類の手数料、申請の手数料、現場の管理費などをいいます。
およそ工事費10~20%程度とされています。
そのほか、現在まで住んでいた住居を既に退去している場合には、家が完成するまでの間、一時的に仮住まいを確保する必要があります。
その際当然家賃が発生します。
リノベーションだと少し時間がかかるものが多く、4~5カ月程度は覚悟しておいたほうがいいでしょう。
それでは、リフォーム費用にはどんな費用がかかるのか説明しましょう。
リフォームにかかる費用はリノベーションと同様です。
工事費は、工事の内容や規模によって異なります。
設計費は、クロスの張替えや塗装の塗り替えなど小さい補修には不要ですが、大規模になるときちんと設計をしたうえで行う必要があります。
諸経費は、工事請負契約にかかる印紙代や建築確認申請の手続き費用などです。
仮住まい費用は、大規模リフォームの場合に工事の間、他の家での仮住まいが必要になるためにかかる費用です。ただし、リノベーションでなければそれほど長期間にならないのが一般的です。
このようにリフォームでは、リノベーションに比べて安価ですむケースがほとんどといえます。
リノベーション済みのマンションの購入費用は、地域ごとにかなりの変化が見られます。
神戸市内の区ごと、その他の市で比較してみましょう。下記記載は費用の価格相場です。
神戸市は複数の区から成り立っており、区ごとに価格の差があります。
垂水区や須磨区、長田区などでは1,000万~2,800万円前後の物件が多く、中には1,000万円以下のものもあります。
坪単価も比較的安く、神戸市内としては安い地域といえるでしょう。
それとは異なり、中央区、灘区、東灘区では5,000万円以上の物件が見られるほど相場の高いエリアです。
坪単価も高いため、比較的面積の狭い物件でも高値がついているところもあるようです
近畿でも有数の高級住宅街と言われる西宮市は、リノベーション物件も高い水準で販売されています。
尼崎市は、神戸・大阪へのアクセスのよさと、文教地区で子育て環境によい立地条件から、子育て世代を中心としてリノベーション物件の人気が高まっています。
リノベーション物件の価格で見ると西宮市に近く高値に思えますが、実際には坪単価が安いため面積の広いマンションが多いことがうかがえます。
したがって子育て世代に向けた物件が多いといえますね。
明石市は上記3つの市と比べると、比較的ゆったりした港町の雰囲気を残したエリアです。
古いマンションなども多く、昔ながらの風情がいたるところに残っている地域ですので、リノベーション物件の販売価格はそれほど高く設定されていません。
こう見てみますと各市で、かなりの開きがあります。
神戸市の場合は、区によっても価格が異なるようです。
またその物件の規模や、リノベーションによっても価格は変わってくるようです。
安さと環境重視なら明石市
中古のマンションの購入費用も、地域ごとにかなりの変化が見られます。
市ごとに比較してみましょう。下記記載は費用の価格相場です。
神戸市は複数の区から成り立っており、こちらも区ごとに価格の差があります。
こちらも、区や市によって価格は大きく違ってきます。
マンションの規模やその築年数、売主さんの事情によっても価格には差が出てきます。
費用相場では意識していませんでしたが、実はマンションの場合何階かによって費用が変わります。
リノベーションを行う場合、資材を運んだり廃材を撤去したりするのが大変になる為です。
階が高くなればなる程作業の手間がかかるのは、お察しいただけるでしょう。
物件を購入する際も、1階は上の階に比べてはるかに安い金額で売りに出されます。
購入時にも関わってくる階数ですが、安く済ませたいのなら1階がおすすめではあります。
同様、奥まった場所や細い路地にある戸建ても、搬入・搬出の手間が増えるので費用は割高になってしまいます。
リフォーム後の心配な点でよく挙げられるのが、リフォーム後の欠陥です。
そんな心配事を少しでも減らしてくれる保険があるのはご存知でしょうか。
リフォーム瑕疵保険という保険です。
勘違いしやすいのですが、これはリフォームを行う会社が入る保険。
万が一工事部分に不具合が出た時に、補修費用としてリフォーム会社に保険金を支払うシステムのこと。
リフォームの後のケアが心配であれば、この保険に加入している事業者に頼めば渋る心配も無くスムーズなケアが望めるかもしれません。
リフォーム・リノベーション業者選択の際、選考基準の一つにしてみてはいかがでしょうか。
購入を決めても、その資金はどうすればいいのか。
一生で一番かもしれない大きな買い物ですから、資金計画はイの一番で大切になってきます。
まずはお金の不安を解消することから始めましょう。
まずリノベーションだけが希望であれば、頼む工事会社へ問い合わせるのがベストです。
次に物件も購入しリノベーションも行うのであれば次の手順で依頼することとなります。
上記のように会社が違う為、ローンは別々に組む必要があります。
ワンストップ型のリノベーション会社というものも存在します。
こちらは物件の購入から、リノベーションまでを行ってくれる会社となる為、ローンを別々に組む必要はありません。
中古物件の場合新築に比べると動きがスピーディーになりがち。
中古物件は売主の状況にもよりますが、1ヶ月程度ですぐに引渡しが行なわれます。
ローン検討の時間が無いので、事前の確認がおすすめ。
もし、いくつもローンを組むのは面倒だと感じるのであれば、不動産紹介からリノベーションまでを一括で手がけている会社もあります。
そちらですと、ローンも全て一つの会社で済むので、煩わしいのが苦手であれば、検討してみてはいかがでしょう。
関連記事:ローンは1つにまとめたほうがいい!ワンストップリノベーションって何!?
また中古物件の場合、審査時に住宅の耐久性が加味される為、返済期間が短くなったり金額の上限が低めになったりすることもあります。
まずは予算を相談してみることから始めましょう。
兵庫の物件を手に入れ、リノベーションをして理想の住まいをつくる場合、自治体から補助金を受け取ることはできるのでしょうか。
持ち家をリノベーションする場合も、新たに不動産を買ってリノベーションする場合も、補助金がでるならそのぶん金銭面の負担が楽になります。せっかく理想の家にリノベーションをしても、生活を切り詰めることになっては楽しみがありません。
ここからは、物件をリノベーションした場合に受け取ることができる補助金や、よりお得にリノベーションするための工夫などをお伝えしていきます。
兵庫県で、古民家をリノベーションした場合に受け取ることのできる補助金制度が、「空き家活用支援事業」です。
兵庫県全体で行われている住宅補助制度で、一定期間空き家のまま放置されている一戸建てを購入し、リフォームやリノベーションをした人に対して補助金がでます。 「空き家活用支援事業」の適用条件は
となります。ようするに、田舎で空き家のまま放置されている家を、住むことができるようにリノベーションする人が利用できる制度です。
実際にはもっと条件などが細かいのですが、ざっくりといえば、100万円を上限にリノベーション費用の3分の1と引越し費用最大10万円の補助を受けることができます。
なお、若者や子育て中の家庭の場合、補助金の上限額は150万円まで増えるので、条件さえクリアできれば非常に使い勝手のよい補助金制度です。
兵庫県では、県だけではなく各地方自治体でもさまざまな住宅補助制度を用意しています。ただ、残念なことに、リノベーションだけを対象とした補助金は存在していません。そこで、住宅補助を受けるための方法としておすすめしたいのが、「リフォームとリノベーションを同時に行って、補助金を受け取る」というやり方です。
リノベーションでは、通常内装や間取り部分に手を入れます。家の内装を使いやすくきれいにするだけでは、補助金の受給条件を満たすことができないのならば、ついでに耐震改修やバリアフリー化といった、リフォームも同時に行ってしまえばよいのです。
例えば、家の段差をなくしたり、手すりをつけたりといったバリアフリー化のリフォームを行う場合、おおよそ100万円から150万円を上限とし、工事費の3分の1までを補助金として受け取ることができる「人生80年いきいき住宅助成事業」という補助金を利用できます。
住宅の耐震改修工事を行う場合、明石市の「住宅耐震改修促進事業」だと、条件を満たせば戸建てで最大20万円、マンションで最大12万円の補助金がでるのです。
リフォームで家の安全性や利便性を高めつつ、いっしょにリノベーションをして内装を自分好みのものにすれば、単にリフォームをするだけ、リノベーションするだけの場合よりも、安く使い勝手のよい家にすることができるでしょう。
また、新婚や若者、定住者向けの補助金制度などもあるので、住みたい市町の補助金制度は、必ず一度調べておくことをおすすめします。
兵庫県では、「ひょうご住まいサポートセンター」という施設で、住宅の購入やリフォーム、リノベーションなどに関する相談をすることが可能です。
第三者の目線からアドバイスをしてくれるほか、リフォームアドバイザーなどの派遣もしてくれるので、リノベーションについて悩みやわからないことがあるなら、相談してみるとよいでしょう。
公的機関で、ある程度大きな悩みや疑問点を解消したら、腕のよいリノベーション会社に行って具体的なリノベーションの内容を相談するのがおすすめです。