公開日: |更新日:
ピアノやドラム、ギターなどの楽器を自宅で練習したい、子どもやペットがいるから声が近隣住宅に響いていないか心配など、もっと音を気にせずに自由に暮らしたいと感じたことはありませんか?こうした音に関するお悩みを解消するために、自宅をリノベーションで防音室を作る人が増えてきています。
自宅に防音機能があれば、音楽や映画を大きな音で楽しんだり、歌ったり踊ったりすることができるだけでなく、電車や工事の音など外部からの騒音をシャットダウンすることもできるでしょう。この記事では、リノベーションで作る防音室について紹介するので音についてお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
リノベーションで新たに自宅へ防音室を作ることは可能です。騒音対策の種類は「防音」、「遮音」、「吸音」と大きく分けて3つあります。防音は、部屋から外へ、外から部屋へ音が伝わることを防ぐことで、遮音は壁や床、屋根などが音を跳ね返して外に漏れるのを防ぐこと、吸音はウレタンやスポンジなどを使って音の振動をキャッチして、音を抑えることです。
これら3つの防音対策をどこまで行うかによって、リノベーションする規模の大きさが変わります。大きな音を防ぐには、防音効果を高めなければなりませんし、ドラムやピアノなどの大きな楽器を使うなら防音室を広く取らなければなりませんのでその規模によってリノベーションにかかる費用は変わります。それでは、リノベーションでできる防音機能はどのようなものがあるのか見ていきましょう。
防音室を作るには、壁、床、窓、ドアのそれぞれに施す防音対策が異なります。場所ごとにどのような防音対策を行うのか、音に対するお悩みも一緒にご紹介します。
壁の防音対策は、壁の中に吸音シートや遮音シートを入れる方法と壁の換気口を防音仕様のものに換える方法の2種類あります。換気口だけを防音仕様に換える方法のほうが費用がかからないので、赤ちゃんの鳴き声や洗濯機の音などの生活音は、こちらの方法で効果を試してから防音シートや遮音シートを取り入れるのを検討してみると良いでしょう。ドラムなど振動を含む大音量の音が発生する場合は、壁の中に吸音シートと遮音シートを埋め込む防音方法が必要です。
マンションで生活していると上の階の人の足音が気になることがありませんか。特に小さい子どもがいる家庭は、下の階に足音が響いていないか心配になる方も少なくないのではないでしょうか。床の防音対策は、防音効果の高い床材に張り換える方法と床の下に遮音マットや吸音素材を敷く方法があります。
ドラムなど振動の伝わりやすい楽器を演奏するならこれらの対策が必要ですが、子どもが走る音などの生活音は防音カーペットを敷くだけでも効果があります。ホームセンターなどで手軽に手に入るので、子どもが小さいうちは防音カーペットで対応してみてはいかがでしょうか。
窓の防音リノベーションは、今ある窓にもう1枚防音効果のある窓を付け加えて二重にする方法と防音効果のあるガラスを使った窓に付け換える方法の2種類あります。集合住宅で勝手に窓を付け替えられないという方は、内側から窓を新しく付けて二重窓にする方法がおすすめです。車や電車、工事の音など外からの騒音が気になる方は、窓の防音対策をするだけでも緩和されますので、試してみてはいかがでしょうか。
防音効果を更に高めたい方におすすめなのが、防音機能の備わったドアに換えることです。音は空気の振動によって伝わっていくので、少しでも音の発生場所と外部に隙間があると音は伝わってしまいます。そのような心配を解決するために、壁とドアに隙間ができないようなゴムパッキンを使用している防音ドアを使用します。
防音ドアには自宅で音楽や映画を楽しむ用の簡易的なものから、楽器の音に対応した音楽用の本格的なドアまで種類豊富なので用途に合わせて取り入れられますよ。