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スケルトンリノベーションなど、大規模な工事が必要なときには、工事期間中、どうしても仮住まいで過ごさなければなりません。一方で、そこまで大規模ではない工事の場合、工事の種類にもよりますが、住みながらリノベーションをすることは可能です。ここでは、家に住みながらのリノベーションについて、メリットやデメリット、注意点などをまとめました。
まずは、住みながらリノベーションをすることのメリット・デメリットを見てみましょう。メリットのほうが大きいと感じた方は、住みながらのリノベーションを検討してみてください。
住みながらリノベーションすることの最大のメリットは、仮住まいの家賃がかからないということ。家賃負担がないだけではなく、仮住まいを探す手間や仮住まいに生活必需品を移動させる手間なども、いっさいかかりません。その分、金銭的・時間的な余裕を確保できることは、住みながらリノベーションすることの大きなメリットと言えるでしょう。
住みながらリノベーションするということは、常に工事の進捗状況を確認できるということ。仮住まいに住んでいると、なかなか工事中の自宅に足を運ぶ時間を作れません。もとより、そんなに頻繁に足を運ぶことは、職人さんの手前、気が引けることでしょう。
常に工事の進捗状況を確認できれば、何らかのイレギュラーが生じて工期が長引いてしまった際にも、ストレスを最小限に抑えることができるでしょう。
工事が進んでくると、「ここをもう少し、こうしてほしい」「ここに○○を増設してほしい」等々、打ち合わせの段階では思い浮かばなかった細かい希望が出てくることがあります。
それらの希望をすべて叶えられるかは分かりませんが、思い切って職人さんに伝えてみれば、可能な限り対応してもらえる可能性があります。仮住まいに住んでいると、そのような細かい要望を伝えることが、なかなかできません。
当然ですが、リノベーションの工事対象となっている場所を工事中に使うことは、できません。寝室や子供部屋等の工事であれば問題がないかもしれませんが、キッチンや浴室の工事であれば、日常生活に大きな支障をきたします。
キッチンを使えなければ、外食するか、またはスーパーなどで惣菜などを買ってくるかしなければなりません。浴室を使えなければ、家族全員で銭湯などに行かなければなりません。手間もお金もかかってしまいます。
工事の種類や規模にもよりますが、リノベーション中、恐らく施主が想像する以上に、ホコリが生じます。この大量のホコリの中で工期を過ごすことは、かなりのストレスになると言わざるを得ません。小さなお子様がいる世帯やアレルギーをお持ちの家族がいる世帯などは、ホコリで体調を崩す恐れがあるので注意が必要でしょう。
ホコリに加えて、工事の騒音にも耐える必要があります。ドリルを始めとした施工マシンを屋内で使用すると、かなり大きな音が発生することを承知しておきましょう。工事中にテレビを観たり音楽を聞いたりすることは、ほとんどできないと心得ておいてください。
工事期間中、職人を始めとした他人が頻繁に家に出入りします。これら出入りする他人の存在を気にせず、普段通りに日常生活を送ることができれば良いのですが、なかなかそうもいきません。
こまめに挨拶や声掛けをしたり、普段以上に化粧や身なりに注意したりする必要があるかもしれません。毎日、午前と午後にお茶とおやつを出したほうが良いかもしれません。これらをストレスに感じる人もいるのではないでしょうか?
住みながらのリノベーションを検討している方は、改めて次の注意点・ポイントを考えてみてください。
2~5日程度で終わる工事の場合、旅行や帰省などの日程にぶつけて工事をやってもらえば、仮住まいを探す必要もなく、住みながらリノベーションしてもらう必要もありません。
毎年の家族旅行の日程を、調整できるなら調整してみると良いでしょう。
ホコリ、騒音、職人の出入りなどを考えると、工事中の家に住み続けることは、どんな人でも大なり小なりストレスを感じるもの。日ごろからストレスを感じやすいタイプの人にとっては、かなり大きなストレスに感じるかもしれません。人によっては、無理せず最初から仮住まいを探したほうが良いこともあります。
工事中の爆音の中で受験勉強をすることは、恐らくできません。あるいは、その爆音の中で赤ちゃんが健やかに眠ることも、恐らくできません。
受験生や赤ちゃんがいる世帯の場合、迷わず仮住まいを探したほうが良いと思われます。